砂浜

空っぽのなんもなぃビンをあたしの涙で埋めて

もぅ一つの空っぽビンはあたしの言葉で埋めた

それらを堅いコルクで閉めて

洩れないように海に流した


どこへ流れついたかあたしにはわからないけど

そのつまったモノを誰が開けたか

戻って　今もここに


残り心はもうないよと

思い出だけは切ないよと

いつか笑えるその日まで・・・あたしは泣けるんだ

キラキラ輝くために　涙は光るんだ

染み込んで　いつか




新しい何かに期待して

だけど過去にしがみついて

前に進もう

手は出てるのに

足は動かない

「わかっているよ」と　わかっていない自分が

問いかけるように繰り返す

「過ちってなんのコト？」


傷つくコトは怖くないよと

捨てられるコト怖がってるの

だからあなたを

あたしはあなたを

愛せない



「愛してる」

って言わないのは

言えないんじゃない　言わないの

「愛してないよ」

と言わないのは

言わないんじゃない　言えないの


そろそろ潮は退いたから　歩いてゆこう

まだ　知らない道を

空間

泣きたいんだよ。

辛くないけど

胸がチクチクするんだよ。


もう、何も考えたくないんだよ。

余計なこと感じたくないんだよ。

だから　泣きたくなるんだよ。



誰もいなぃ教室が　心に痛い。

あの子たちを待ってる、その時間が

胸がつぶれそうに　きしんだ


黒板に走らす黄色い文字は

跡形もなく、消した

爪がかいて　きしんだ



泣き顔は、似合わないから

カッコつけなきゃだから

顔を引き締めて　話した


また誰もいなくなった教室で

「誰か」

誰も聞こえない

誰もいない


あたしは何も言わず　教室を後にした

航海

ざぶん　ざぶんと

あたしをのみこんでゆく波は

今は優しく　心を揺らしている


天候は上々

風も、なし。

ポカポカなお日様が　日向ぼっこをしなぃ？と

誘うように　日差しをこっちに向けてる


突然の嵐に備えて

まだ

「ごめんね」

って言う。

もうちょっと、強くなれたら

元気になれたら

スタミナつけたら

日向ぼっこ、しようね


それまで・・・

呆れないで、また来て。

明日も、明後日も、明々後日も

あたしを　待ってて

お母さん

自分だけを、責めないでほしいから。

誰も、大丈夫だよと言うことのできないあなたに

せめてあたしだけは　言ってあげたい

大丈夫だよ　って



後悔するくらいなら　今を　あの子をその分も大切にしてあげて

人魚姫

いたって平気。

いたって大丈夫。


明後日から学校だなんて信じられない。

きっとあっという間に学校は終わって

あたしは卒業するんだろう。

何にもなく

何も感じず

終わらせてしまうんだろう。


思い出を輝かそうって

精一杯生きてれば、大丈夫って

あたしはどこへ行ってしまったの？


「早く終わればいぃ」

なんて

でも、

そう思わないと・・・



選ぶ道は、ちゃんとわかってるんだ

けど、動き出せない

まだ　捨てきれないものがあるから

得ることが出来ない

結局、選べてないんだ


何か変わるんじゃないかと

明日に期待なんかして

結局自分では捨てきれないその思いを

吹っ切れる何かに期待して



期待して　キタイシテ　神サマ　　




期待することは、悪いことじゃないと思うけど

期待のしすぎはよくないよ。


ほら、流れて来るのを待っていないで

自分で助けに行かなきゃ


気づいてくれるのを待ってるだけじゃなくて

自分で目の前に行って　キスをしなきゃ


ナイフを、突きつけるんじゃなくて

・・・自分を犠牲にしても、愛する人を守らなきゃ



愚かで　儚くて

でもあなたは

輝いている　誰よりも



海の中には・・・淡い、真珠の涙

波の中には・・・温かい、人魚の愛



あたしは、知ってる

大丈夫。

あの人は、わかってる　感じているよ。

だから、大丈夫。