ゆりへ

ゆり。

あたし、もう何も考えたくないよ。

きっと、ゆりも同じなんでしょう？逃げたいんでしょう？

一緒に頑張ってきた、大切な仲間だから。

たくさんのこと、二人で支えあいながら乗り越えてきたから。

あたしには、ゆりの気持ちがわかる気がするんだ。

つらいんでしょう？ねぇ。

寂しいんでしょう？ねぇ。

でも、それがどうにかならないことくらい、わかっているから。

だから、理想と現実の間から抜け出せないんだよね。



ゆり・・・

前みたいに、あたしを笑わせてよ。

あの、最高の笑顔を見せて。

いっつも、笑っちゃいけないって時に、笑わせるくせに。

どうして今は、笑ってくれないんよ。

ま、それもゆりらしいか・・・


でも、大好きだから。

ゆりといると、楽しいから。

いつでもあの笑顔で、笑っていてほしい。


あたしが、ゆりを笑わせられるというのなら。

坊主になってでも、笑わせてあげるよ。