正義の陰

あぁ、有り得ない


あたしは、どうしてこんなに弱いんだろう・・・

逃げることなんか、いくらでも出来たのに

言い訳かもしれないけど

弁解かもしれないけど

それは　あたしの　母親としての　愛だった


放っておけなくて

うぅん

放っておきたくなくて

最初は嫌だったし

ずっとぶん殴ってやろうと思ってたことだったし

まさかこんなアッサリ起こることだなんて思ってなかったし

あまりにも残酷で酷くて惨くて

・・・泣きたい気分だった


最初は抵抗したし　拒否したし

でも

しょうがない　と

受け入れたのは自分で

イヤイヤだったけど　だったら逃げろよと

その場から動こうとしない自分が

一番許せない

でも同時に

あたしはそういう人間なんだな、と、悟った


今回だからじゃない

あいつだからじゃない

あたしは、そういう人間なんだ


そう、悟った



怖い　怖い　怖い

自分が怖い

正当化していく自分が怖い

強要だからと　しょうがなぃと

逃げない自分が怖い

あたしにはわかるんだ

今回だけじゃない

あいつだったからじゃない

そう、これからも

あたしは変わらない




まさか。　見捨てられない

出来ることがあるなら　してあげたい

守ってあげたい

救ってあげたい

支えになってあげたい

普段、あたしの心の中から　溢れ出すさまざまな思いが

まさかこんなカタチで仇となるなんて

思いもしなかった



どうしよう・・・

何を失って　何を選んだらいぃのか

あたしにはわからない